まえがき
アキノ政権下で1987年に制定された新憲法により、フィリピンの国語の名称はPilipino(ピリピノ)語からFilipino(フィリピノ)語へと変わった。変更の主たる理由は、マニラ地区を中心に使われているタガログ語のみでなく、セブアノ語、イロカノ語をはじめとする他のフィリピン諸語の持つ要素(例えばアルファベットfはタガログ語にはないが、fを持つ言語はいくつかある)をも幅広く取り入れて国語の母体としてゆくためである。しかしその内実は、特定の単語の使い方を除いてはタガログ語とほとんど変わりがない。仮に、セブアノ語やイロカノ語等を最初に学んだ場合、フィリピノ語を理解できるようになる可能性は、ほとんど皆無に近い。同憲法は又、フィリピノ語を国語としてのみでなく、エイ語に代わる教育手段の言語として用いるべきことを規定している。既にここ数年、各分野において、エイ語に代わってフィリピノ語が積極的に用いられるようになっている。たとえばマニラ地区のラジオ放送等はほぼ完全にフィリピノ語のみとなり、ニュース番組を始めとするテレビ番組の多くもフィリピノ語に切り変えられてきている。
本書は200ほどの文章からなる基礎篇と、20章からなる実践篇、および附録とで構成されている。基礎篇には、フィリピンで生活する際に必要と思われる言い回しを列挙した。実践篇では、実際に体験するであろう様々な状況、場面を取りあげ、想定されるやりとりを紹介した。ただし、エイ語で済ませられるような場所、たとえば、国際線の空港、都会のホテル等は含めなかった。
(以下略)
☆本書にはカセットテープ(別売)を準備しました。本書との同時活用による一層の学習効果を期待します。
目次
まえがき
フィリピノ語の文字と発音
基礎会話篇
実践会話篇
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